こんにちは。
皆さんは『体が歪んでいる』『骨盤が歪んでいる』なんてことはありませんか?
出産経験のある女性なら、ちょっとした体の不調を訴えると、1度や2度、こう言われた事があるでしょう。
でも、普段、『あぁ、私、体が歪んでいる!!!』と気づいて日常生活をしている人は少ないハズです。
多くの人の体は知らない間に歪んできています。その歪みに気づかないまま日常生活を送り、仕事や運動をして、体を痛めてしまうのです。
では、なぜ体は歪んできてしまうのでしょう?
今回はそんな『体の歪み』について、一緒に考えていきましょう。
目次
体の歪みの原因とは?
私たちは「2足歩行」を当たり前のようにしていますが、元々は「4足歩行」をしていた動物です。
2本の足で立ったり歩いたりする人間の姿勢は、地球の重力に逆らう姿勢で私たちの「骨や関節、筋肉」には、知らず知らずのうちに大きな負担がかかっています。
したがって、2足歩行の重力に逆らう姿勢を取り続けることは、『体の歪み』を作ってしまう原因となっているのです。
日常生活の生活習慣が体の歪みの原因
しかし、重力に逆らう姿勢だけではなく、生まれてからの日常生活の様々な生活習慣が、知らない間の体の歪みの原因となっているのです。
体の歪みは、ほんの僅かなバランスの崩れからもおき、体の痛みに繋がる事も多々あります。
たった1センチにも満たないバランスの崩れで、とてつもない痛みが全身を襲ったという女性がいます。
真新しいブーツを履いて、少し遠出をした時の事。普通に歩いているはずなのに、なぜか足に違和感を覚えたそうです。
そして歩きやすいはずのブーツなのにとても疲れ、足だけではなく腰も痛くなり、翌日の朝は、全身が筋肉痛になってしまいました。
買ったばかりのブーツが原因かもしれないと、靴屋さんに行き相談したところ、ブーツの片側の中敷きが入っていない、不良品だったのが分かりました。
その中敷きの厚さは、僅か8ミリ程度。
それだけで体のバランスが崩れ、歩く姿勢に歪みが出てしまい、体の痛みに繋がってしまいました。
両方キチンと合ったブーツを履いたら、普通に立った姿勢も改善できたそんな実話です。
体は、こんなにも簡単に歪んで、キチンと原因に対応すれば改善するのです。
様々なトラブルの原因は骨盤の歪み
さて、特に女性の体の歪みと言えば、『骨盤の歪み』がクローズアップされますが、何故なのでしょう?
女性は妊娠出産という大仕事を担います。
しかし、出産を終え、重たいお腹からやっと開放されたと思ったら、体型の崩れや腰痛など様々な産後トラブルに悩まされることが多々あります。
実は、その多くは骨盤の歪みが原因で引き起こされているのです。
妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンは、十分な産道を確保するために骨盤の靭帯をゆるめ、開きやすくする作用があります。
妊娠中に開いた骨盤は、産後3~4ヶ月くらいかけて徐々に元の位置に戻っていきます。
でも、妊娠期間中低下した筋力で、骨盤は正常な位置に戻りにくくなることもあります。
特に骨盤内のインナーマッスルや内腿の筋肉が弱くなり、体の歪みが出やすくなります。
また、妊娠中や日常的な横座りや足組み、片方の腕や肩で荷物を持つ癖、産後にあぐらをかいての授乳などは、体への負担がとても大きく、骨盤の歪みの原因になってしまいます。
体の歪みはどんな悪影響が出るのか?
では、体が歪んでいると、体にはどんな影響が出てくるのかを知っていきましょう。
内臓機能に悪影響が出る
体が歪むという事はまず、姿勢に変化が見られます。
背骨や骨盤の位置や、筋肉のバランスが崩れるという姿勢の悪さから来る健康への悪影響が増えていきます。
例えば、背骨や骨盤の位置がずれることで内臓が圧迫され、血流が悪くなり、内臓機能の低下につながります。
【主な症状】
- 消化不良
- 生理不順
- 代謝の低下
など
筋肉に不調が出る
筋肉のバランスが崩れると、体全体に不自然な力が入り以下のような不調が出ます。
【主な症状】
- 肩こり
- 頭痛
- 腰痛
などにつながります。
下っ腹が出てしまう
さらに女性の骨盤の歪みも悪影響をもたらします。
【主な症状】
- 神経を圧迫し坐骨神経が出てしまう
- 仙骨や尾骨、恥骨の痛みなどが現れる
- 内臓が元の位置に戻れずに下がってくる
- 内蔵を支えるために皮下脂肪が増える
女性の下っ腹が太る理由には女性の骨盤の歪みが大きく関係しています。
骨盤の歪みによる筋肉の強弱や偏り、柔軟性がなくなることで、体の各部位にトラブルが起きやすくなるのです。
骨盤の歪みをチェックしてみましょう!
①目を閉じて片足で立ちます。10秒以上立ち続けられない場合は歪んでいる可能性があります!
②床に目印をつけ、中心に立って目をつむったまま30回足踏みをしてみましょう。目を開けたときに1メートル以上右側に進んでいれば右に、前に進んでいれば前に骨盤が歪んでいます。
③イスに座り、左右の足を交互に組み、どちらか一方が組みにくいと感じた場合は、歪みのある証拠です。右の足が組みにくい場合は、骨盤が左側を向いています。
④背筋をまっすぐ伸ばすイメージでイスに座り、両手を自然にぶら下げます。このときに左右どちらかの膝が前に出ていれば、出ている方向と逆に骨盤が歪んでいる可能性があります。
さて、あなたはどうでしたか?
体の歪みを解決する方法
ここで自分でもできる体の歪みを解決する方法をお教えいたします。
日常生活を見直す
体の歪みを直すためには、「歪みを引き起こす生活習慣」を正していくことが第一です。
下記の状態になっていないか見直してみましょう。
- 日常的な横座りや足組みをなるべくしない。
- 片方の腕や肩、足組みを左右バランスよく使う
- 寝そべりながら本を読んだり、テレビを見たりしない
- 背筋を伸ばさずにあぐらをかいて座るなど、不安定な姿勢になる座り方をしない
骨盤のリセットを行う
仰向けに寝て、足をまっすぐ伸ばします。
このとき、腰と床の間に手がスッと入るのが理想で、手が入らないほど腰が床についていたり、反対に握りこぶしが入るほど浮いた状態は、骨盤にゆがみがある可能性があります。
また、仙骨(腰椎の下)が床に当たって痛いという方は、骨盤が傾いている可能性がありますが、その場合はカーペットの上などで運動してください。
仰向けに寝た姿勢で、両膝を立てます。両腕は、からだの近くに添えます。腰から足の力を抜き、膝をそろえて左右交互に振り子のようにゆっくり倒します。
膝を倒す範囲は、からだに添えた手の幅程度にします(大きく倒すと、腰に強い負荷がかかるので注意※2)。早くやろうとすると筋肉が緊張するので、からだ全体のリラックスを意識しながらゆっくりしたペースでやるのがコツです(毎日50回~100回)。
骨盤のリセットはさまざまな方法がありますが、この方法が一番無理なく自宅でできるでしょう。
骨盤の歪みを予防する
骨盤は油断するとすぐに歪んでしまうので、日常的に予防していく必要があります。
その中でもタオルを使ったタオルスクワットがカンタンでオススメです。
まず、両脚を揃えて立ち、膝にタオルを挟みます。タオルは太もも内側の筋肉を意識するためのものなので、フェイスタオルでもハンドタオルでも構いません。
挟んだタオルが落ちないように、ゆっくりと腰を落としていきます。床と太ももが水平になるのも目標に下したら、ゆっくりと戻します。これを10回程度繰り返します。
骨盤にかかる筋力を左右均等にすることで、O脚を改善する効果があります。即効性はないので効果が出るまでには少し時間が必要ですが、毎日繰り返すことで確実に効果が期待できます。
毎日やらないと効果は薄いので、なるべく細く長く続けましょう。
まとめ
- 2足歩行の重力に逆らう姿勢が体の歪みの原因
- 僅か8ミリ程度でも左右のバランスが違うと体の不調につながる
- 女性の体の不調は骨盤の歪みから起こりやすい
- 体の歪みを解決するには生活習慣を正す
- 整体は自然治癒力。正しい位置に戻すことで正しく機能させる
体の歪み、普通の事だと軽く考えていたら、色んな所に悪影響を及ぼす事になります。
そして、直らないから仕方ない…ではありません。
日常生活の様々な生活習慣をただす事で改善出来る事がたくさんあります。
とはいえ、自分の力だけで歪みを直すことは難しいことですし、まずは悩みを抱える体の状態と、その原因・対策をしっかりと理解しましょう。
その為に、整体の専門家などにアドバイスを受ける事もひとつの手になります。
生活習慣の自分自身の気づかない悪癖なども気づかせてもらう事が出来ます。
そして、整体は「治療」ではありません。痛みや不快感、歪みそのものを治療するものではありません。
人間にはもともと「悪い部分を元通りに矯正しよう」とする自然治癒力が備わっています。ところが、体が歪んでしまうことによって、自然治癒力を十分に発揮できない状態になっているのです。
整体の施術によって体の歪みを取るということは、骨や筋肉、内臓を正しい位置に戻し、それぞれが正しく機能する状態に整えることです。
施術によって、自然治癒力を高めることができ、歪みを少なくしていき、健康な体づくりの基礎を築くことができるのです。
もし、アナタが
- 「すぐにでも直していきたい!」
- 「もう痛みが出ている!」
- 「自分じゃ何やっても解決しない!」
- 「もっと正しい知識を得たい!」
そんな時には私たち、整体師がお役に立てるでしょう。
ぜひお困りの際にはご相談ください。